【少年野球コラム】「年中や年長から始めた方がいい?」その不安、検証してみました。小1以上のスタートが子供を伸ばす理由と「早期特化」のリスク┃南小ドリームズ
- hamaliyaro
- 11月23日
- 読了時間: 6分
更新日:12月10日

川崎市多摩区南生田で活動する少年野球チーム「南小ドリームズ」です。
「幼稚園のお友達が、もう野球チームに入ったみたい」
「年中さんから始めておかないと、小学生になった時にレギュラーになれないんじゃ…?」
川崎市多摩区の公園で、そんな保護者の皆様の焦りの声を耳にすることがあります。
特に南生田エリアは少年野球が盛んな地域ですので、未就学児のうちからユニフォームを着ているお子様を見ることも多いでしょう。
しかし、焦らないでください。
最新のスポーツ科学やコーチングの知見において、「特定のスポーツを始めるのは早ければ早いほど良い」という説は、多くの場面で否定され始めています。
今回は、あえて「小1からの入団」を推奨している南小ドリームズが、「早期スポーツ特化の弊害」と「多様な遊びの重要性」について、公的なデータや理論を交えて解説します。
1. スポーツ科学が警鐘を鳴らす「早期スポーツ特化」とは?
「早期スポーツ特化(Early Specialization)」とは、就学前や小学校低学年のうちから、一つの競技だけに絞って専門的なトレーニングを行うことを指します。
一見、英才教育のように聞こえますが、国際オリンピック委員会(IOC)や日本スポーツ協会などの専門機関は、この早期特化に対して慎重な姿勢を示しています。その主な理由は2つあります。
リスク①:スポーツ障害(怪我)のリスク増大
幼児期や低学年の骨・関節・筋肉は未発達です。
この時期に「投げる・打つ」といった特定の動作を繰り返すと、体の一部分だけに過度な負担がかかります。
日本臨床スポーツ医学会の見解でも、若年層の投球障害(野球肘など)を防ぐため、練習頻度や投球数に制限を設けることが推奨されています。
リスク②:幼児期は“心の土台”が育つ時期。競技への集中が難しい
幼児期は、物事への理解・感情の調整・集中の持続といった「心の土台」が育つ時期です。
この時期に競技を専門化すると、
うまくできない経験が続く
指導の意図が理解しづらい
“難しい・疲れる”の気持ちが勝ちやすい
という状況が生まれやすく、結果として競技そのものを楽しめなくなるケースが一定数あります。
これは幼児期の発達段階と競技特有の難しさが合わないことが原因であり、
多くの子に起こりうる自然な現象 とされています。
ご家庭や環境によっては、小学3〜4年頃に“ちょっと疲れてしまう”ケースも見られます。
(※参考・出典)
日本スポーツ協会(JSPO)「プレイヤーズセンタード」における早期特化への注意喚起
ユニセフ「子どもの権利とスポーツの原則」における負荷管理の重要性
2. 運動神経が良い子の共通点は「野球」ではなく「多様な遊び」
では、小学校入学前(プレゴールデンエイジと呼ばれる4歳〜8歳頃)に何をすべきなのでしょうか?
正解は、「多様な遊び(Multi-sport)」です。
鬼ごっこ(走る、避ける、急停止する)
木登り・ジャングルジム(掴む、ぶら下がる、体幹を支える)
ボール遊び・フリスビー(物体を目で追う、距離感を掴む)
特定のスポーツの型にはめるのではなく、様々な遊びを通じて「自分の体を思い通りに動かす回路」を作ること。
これはスポーツ科学で「コーディネーション能力」と呼ばれ、運動神経の基礎となる極めて重要な能力です。
この土台が広い子ほど、いざ小学1年生で野球を始めた時に、驚くほどのスピードで技術を吸収します。
「野球だけ」をやってきた子よりも、結果的に伸びしろが大きくなることは、多くのアスリートの経歴が証明しています。

3. だから、南小ドリームズは「小1スタート」を歓迎します
私たち南小ドリームズが、未就学児からの入団を焦らせない理由はここにあります。
幼稚園・保育園のうちは、ご家族での時間や、公園での自由な遊びを大切にしてください。
そして、小学校に入学し、「学校生活のリズムに慣れ」「ルールのある遊びができ」「友達と協力したい」という意欲が芽生えた時。
それが、少年野球を始める「最強の適齢期」です。
「出遅れ」と思われる部分は、ドリームズの環境ですぐに取り戻せる
「でも、周りの子はもう上手になっているし…技術的な差がついているのでは?」 という心配も無用です。
南小ドリームズは、子供たち一人ひとりのレベルに合わせたきめ細やかな指導を徹底しています。
さらに、私たちには他チームにはない大きな特徴があります。
それは、「最高のお手本(上級生)がすぐ隣にいる」ということです。
学年ごとに分断されず、憧れの上級生のスピードや技術を間近で見て、真似ることができる環境。
この「個に合わせた指導」と「見て学ぶ(モデリング)効果」があるため、小1から始めても、驚くほどのスピードで技術が身につきます。
早期に始めることよりも、集中して楽しめる環境で「濃い時間」を過ごすことの方が、上達への近道なのです。

まとめ:焦らず、お子様の「やりたい!」を待ちましょう
もし今、早期入団ブームを見て焦っている保護者様がいらっしゃれば、自信を持って「今は多様な経験をさせている時期」と割り切ってください。
それは決して「出遅れ」ではなく、将来のための「賢い選択」です。
そして、お子様がランドセルを背負い、「野球をやってみたい!」と言い出したら。
その時はぜひ、南小ドリームズの体験にいらしてください。遊びの天才たちが、野球選手へと進化する瞬間を、私たちは全力でサポートします。
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