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【少年野球コラム】「土日の朝寝坊が恋しい…」正直そう思っていた私が、息子の試合で涙腺崩壊した話。┃南小ドリームズ

週末の朝が、こんなにも愛おしくなるなんて──入団前の私は思いもしませんでした。
週末の朝が、こんなにも愛おしくなるなんて──入団前の私は思いもしませんでした。

川崎市多摩区南生田で活動する少年野球チーム「南小ドリームズ」です。


今回は、チームに在籍するとある保護者(お母さん)に、入団当時の率直な思いや、活動を通じて感じた心の変化について聞かせてもらいました。


「親の負担が心配…」

「土日が潰れるのはちょっと…」


そんなふうに迷っている方にこそ読んでいただきたい、一人の母親のリアルなストーリーです。



「少年野球? うーん、ちょっとハードル高いなぁ…」


もし今、入団を迷っているお母さんがいたら。

あるいは、入団したばかりで「やっぱり大変かも」と感じているお母さんがいたら。

これは、少し前までの私の話です。 正直に告白します。


私は、「土日の朝寝坊」が大好きでした。


平日は仕事と家事でバタバタ。

だからこそ、土曜日の朝くらいは目覚ましをかけずに寝ていたい。

起きたらパジャマのままダラダラして、溜まったドラマを見て、お昼は簡単にパスタでも茹でて済ませたい。


それが、私のささやかな幸せでした。


だから、息子が「野球やりたい」と言い出した時、真っ先に頭をよぎったのは「息子の成長」ではなく、「私の安息の週末が消える…!」という絶望感だったんです(笑)。



「なんで私、こんな早起きしてるんだろう」


いざ入団してみると、やっぱり朝は早い。

夏のお弁当は傷まないか気を使うし、帰ってきたユニフォームは泥だらけ。


「ウタマロ石鹸」でゴシゴシ洗いながら、「ああ、今頃みんな優雅にランチしてるのかなぁ」なんて、ふと虚しくなる瞬間もありました。


「こんなに親が犠牲になる必要、あるのかな?」

そんなモヤモヤを抱えながら迎えた、ある夏の練習試合のことです。


仲間のために声を出す。家では見せない“熱”がここにはあります。
仲間のために声を出す。家では見せない“熱”がここにはあります。

その瞬間、時が止まった


その日、息子は「9番・ライト」で出場していました。

お世辞にも上手とは言えない息子。

いつもならボテボテのゴロを打って終わりです。


でも、その打席は違いました。

2ストライクと追い込まれてからの3球目。

息子が必死にバットに当てたボールは、ショートへの力ないゴロ。


「あ、アウトだな」


私がそう思った瞬間でした。

息子が、ヘルメットを飛ばしながら、今まで見たこともない形相で一塁へ走っていたのです。


「セーフになりたい!」


その一心で、土煙を上げて一塁ベースを駆け抜ける息子。

判定は、間一髪アウト。


その瞬間、息子の肩が震え始めました。

ベンチに戻っても、帽子を目深にかぶって、タオルで顔を覆って泣いている。


あんなに家では「宿題やりなさい!」と言ってもダラダラしている息子が。

ゲームで負けてもヘラヘラしている息子が。


たかが練習試合のアウトひとつで、本気で悔しがって泣いている。


「あ、この子、今、戦ってるんだ」


そう気づいた瞬間、何気なく見ていた私の視界が、一気に滲んでしまいました。


早起きして作ったおにぎりを、みんなと笑顔で頬張る姿。

仲間がヒットを打って、自分のことのように飛び跳ねて喜ぶ姿。


そこには、家では絶対に見せない「一人のアスリートとしての息子の顔」がありました。


子どもの成長を見守れる特等席は私の週末の宝物です。
子どもの成長を見守れる特等席は私の週末の宝物です。

「期間限定」の特等席


その日、帰りの車で私は思いました。

土曜日の朝寝坊は、最高に気持ちいい。

それは間違いありません。


でも、「息子が本気で何かに挑み、挫折し、成長する瞬間」を、特等席で見守れる週末は、これからの人生でどれくらいあるんだろう?


中学生になれば、親なんて煙たがられます。

部活を見に行っても「来るなよ」と言われるのがオチでしょう。


こうして「お母さん!見てた!?」と駆け寄ってきてくれる時期。

親が関われる距離感で、一緒に笑ったり泣いたりできる時期。


それは、長い子育て期間の中で、実は「ほんの数年」しかない、期間限定のボーナスタイムなのかもしれません。



泥だらけのユニフォームが、少しだけ愛おしい


もちろん、今でも「ああ、今日は寝ていたい…」と思う日はあります(人間だもの)。

お弁当作りが面倒な日は、コンビニのおにぎりを持たせることだってあります。


でも、グラウンドで泥だらけになって白球を追う息子の姿を見ると、


「まあ、この景色が見られるなら、早起きも悪くないか」


と思えるようになりました。


あの日の私の涙腺崩壊事件以来、 洗面所に投げ出された泥だらけの靴下さえ、少しだけ「勲章」に見えるようになりました。(本当に、少しだけ、ですけどね!笑)


週末のグラウンドには、朝寝坊よりも価値のある感動があります。
週末のグラウンドには、朝寝坊よりも価値のある感動があります。

私が今思うこと


南小ドリームズは、決してお母さんに無理を強いるチームではありません。

お弁当に力を入れすぎなくてもいいし、チームの係だって協力し合えばいい。


ただ一つだけお約束できるのは、


「週末の試合や練習をするグラウンドには、朝寝坊よりも価値のある感動が落ちている」


ということです。


もし、かつての私のように「私の時間がなくなる…」と足踏みしているお母さんがいたら。

まずは一度、その景色を覗きに来てもいいかもしれません。


きっと、想像しているよりもずっと、そこには「温かい時間」が流れていますよ。



南小ドリームズの雰囲気を見にきてみませんか?


体験や見学は随時開催をしています。

南小ドリームズは初心者や女の子でも大歓迎です!ぜひ気軽に遊びにきて保護者とも話をしてみてください。





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