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【少年野球コラム】「野球を始めたら、勉強がおろそかになるのでは?」その心配、統計データと科学が解決します。┃南小ドリームズ

更新日:12月10日

夏合宿で行われるベテランコーチの“座学”。野球の知識だけでなく、考える力も育てる大切な時間です。
夏合宿で行われるベテランコーチの“座学”。野球の知識だけでなく、考える力も育てる大切な時間です。

川崎市多摩区南生田で活動する、小学生の軟式少年野球チーム「南小ドリームズ」です。


以前のコラムで、野球が子どもたちの「やり抜く力」や「協調性」といった”非認知能力”を育む、というお話をさせていただきました。



しかし、保護者の皆様の中には、こうお考えの方もいらっしゃるのではないでしょうか。


「非認知能力も大事だけど、野球に時間を取られて、肝心の学校の成績が落ちてしまったら元も子もない…」


そのご心配、非常によく分かります。

そこで今回は、「少年野球と、点数で測れる”学力”の関係」について、いくつかの統計データや科学的な根拠を元に、私たちの考えをお話ししたいと思います。



驚きの事実:全国調査が示す「体力と学力の相関関係」


「運動をすれば、勉強する時間がなくなる」というのは、本当でしょうか。 実は、文部科学省やスポーツ庁が毎年行っている全国調査では、驚くべき事実が示されています。


それは、体力テストの合計点数が高い子どもほど、国語や算数といった学力テストの平均点も高い傾向にある、という明確な相関関係です。


もちろん、これは「運動ができる子は、勉強もできる」という単純な話ではありません。 ではなぜ、運動習慣が学力に良い影響を与えるのでしょうか。

その答えは、脳科学の世界で解き明かされつつあります。


一球に集中する経験が、学習にも通じる“集中力”を育てます。
一球に集中する経験が、学習にも通じる“集中力”を育てます。

脳科学が示す、運動と「学習能力」のポジティブな関係


最新の脳科学研究では、運動が脳に与えるポジティブな影響が次々と明らかになっています。



1. 脳の栄養「BDNF」が増え、記憶力が向上する


運動をすると、BDNF(脳由来神経栄養因子)という物質が脳内でさかんに分泌されることが分かっています。


BDNFは、記憶を司る「海馬」の神経細胞を育て、増やす働きがあるため、「脳の肥料」とも呼ばれています。

つまり、体を動かすことで、記憶力や学習能力の土台そのものが強化されると言われています。



2. 勉強に不可欠な「集中力」と「実行機能」が高まる


ある研究では、子どもたちがわずか12分ジョギングをしただけで、その後の集中力が高い状態が1時間近く続き、読解力が向上したという結果も報告されています。


野球のような複雑なスポーツは、脳の中でも特に重要な「前頭前野」を活性化させます。 前頭前野は、集中力、注意力、計画性、感情のコントロールといった「実行機能」を司る、脳の司令塔です。


グラウンドで「次はどう動くべきか」と一瞬で判断し、集中してボールを追いかける訓練は、そのまま、机に向かって集中して課題をやり遂げる力へと繋がっていきます。


運動が脳を育て、学力にも良い影響を与える仕組みを示した図。科学が“文武両道”を裏付けています。
運動が脳を育て、学力にも良い影響を与える仕組みを示した図。科学が“文武両道”を裏付けています。

南小ドリームズが「文武両道」を大切にする理由


私たち南小ドリームズは、決して「野球さえできればいい」とは考えていません。

「野球も、勉強も、どちらも一生懸命頑張ること」こそが、子どもたちの可能性を最大限に引き出すと信じています。


野球で培った集中力で、宿題や勉強に励む。 勉強で身につけた思考力で、野球のプレーを分析する。


この素晴らしい相乗効果を、子どもたち自身が実感してくれること。

そして、野球を通じて身につけた「やり抜く力」が、将来、困難な問題に立ち向かう時の、一生モノの財産になること。 それこそが、私たちの指導の根幹にある願いです。


野球に打ち込む時間が、お子様の学力や未来の可能性を奪うことはありません。 むしろ、その逆です。


私たちは、お子様の「野球選手」としての成長と、「一人の人間」としての成長の両方を、全力でサポートすることをお約束します。



南小ドリームズの体験や見学に来てみませんか?


南小ドリームズでは、南生田小学校や南生田球場(南生田公園)などを中心に活動しており、見学でのご参加を随時募集しておりますので、お気軽にお越しください。


下記の問い合わせフォームからから体験見学のお申し込みができます。また、毎週木曜日に週末の活動予定のご連絡をしております。





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※LINEの仕様上、友だち追加をしても『どのアカウントが登録したか』はこちらに通知されません。

​登録しても個別連絡は『物理的に不可能』なので(笑)、安心してこっそり活動の様子をのぞいてみてください!




<引用・参考元リスト>

  1. JSSスイミングスクール, 『運動習慣により「記憶力」と「集中力」が高まる!』

  2. 京浜保健衛生協会, 『運動で脳も鍛える』

  3. マナビコ, 『学力と運動能力の相関関係 “運動ができる子は勉強もできる”はホント?』

  4. パラサポWEB, 『スポーツで頭がよくなる? 最新脳科学が解き明かした、スポーツと脳の意外な関係』

  5. 岐阜県連, 『運動ができる子は、勉強もできる!』

  6. ISFJ日本政策学生会議, 『スポーツ活動は学力を向上させるのか』


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