【少年野球コラム】試合に出られない時こそ伸びる力。“補欠期間”が子どもの成長を加速させる理由┃南小ドリームズ
- hamaliyaro
- 7 時間前
- 読了時間: 6分

川崎市多摩区南生田で活動する、少年野球チーム「南小ドリームズ」です。
試合の日、スターティングメンバーが発表される、あの緊張の瞬間。
名前を呼ばれて、誇らしげにグラウンドに飛び出していく選手。 そして、ベンチで、静かにそれを見つめる選手。
「うちの子、どうして試合に出られないんだろう…」
「このまま、ずっと補欠だったらどうしよう…」
親として、我が子のそんな姿を見るのは、本当に辛いものですよね。
今回は、少年野球における「補欠」と「レギュラー」という、この避けられない現実と、私たち大人が、そして子どもたち自身が、どう向き合うべきかについて、お話ししたいと思います。
事実として、「全員が試合に出られる」わけではない
まず、避けては通れない事実として、特にトーナメントの公式戦などでは、出場できる選手の数には限りがあります。
監督・コーチは、チームの勝利のために、その瞬間のベストだと信じる選手を、グラウンドに送り出します。
では、ベンチにいる選手は、チームにとって「必要のない存在」なのでしょうか?
答えは、断じて「NO」です。
ベンチには、ベンチにしかできない、チームを勝利に導くための、非常に重要な「仕事」があるのです。
試合でベンチにいる時でも、子どもは大きく成長することができるのです。

ベンチで戦う、もう一つの「レギュラー」たち
そこは、最高の「学びの特等席」だ
まだルールを全部覚えていなかったり、技術が追いつかなかったりして、ベンチにいることが多いかもしれないけど、決して落ち込む必要はありません。
君がいるその場所は、出場している選手たちの最高のプレーを、一番近くで見られる「特等席」なのです。
「すごい!キャプテンの、あの守備位置!」
「なるほど、ああやって、次の塁を狙うのか…」
憧れのお兄さんたちのプレーの一つ一つが、君にとって最高の「生きた教科書」になります。その全てを目に焼き付けることが、今の君にできる、最高の練習なのです。

君にしかできない「3つの仕事」がある
レギュラーに、あと一歩届かない。
その悔しい気持ち、よく分かります。 しかし、そんな君にしかできない、チームの勝利に不可欠な、3つの重要な「仕事」があります。
頭の中で、試合に出る(シミュレーション)
「もし、今、自分があの打席に立っていたら、何を狙うか?」
「もし、自分がライトだったら、どこに守るか?」
常に、グラウンドにいる選手と同じ気持ちで、頭の中でプレーし続けること。その思考の訓練が、君の「野球脳」を、誰よりも鋭く磨き上げます。
試合の流れを、誰よりも深く読む(分析)
相手ピッチャーの癖、審判のクセ、風の向き…。グラウンドの中では気づけない、試合全体の「流れ」を、ベンチから冷静に分析し、仲間に伝える。その君の一言が、試合の流れを変えるかもしれません。
ベンチの「監督」になる(リーダーシップ)
そして、最も重要な仕事。それは、ベンチのムードを作り、チームを引っ張っていくことです。君が誰よりも大きな声で応援し、チームを鼓舞する姿は、チームの勝利への大きな貢献になります。
試合を円滑に進める重要な「ボールボーイ」という役割

ベンチにいる選手には、試合を円滑に進めるための、非常に重要な「仕事」があります。
その代表が「ボールボーイ」です。
ファールボールを全力で追いかけ、土をきれいに拭いて、審判に届ける。
バッターが打った後のバットを、次のプレーの邪魔にならないように、素早く片付ける。
これらの仕事は、一見すると地味かもしれません。
しかし、その一つ一つの丁寧な仕事が、試合のスムーズな進行を支え、審判や相手チームへの敬意を示す、何よりも大切なチームプレーなのです。
この役割を責任感を持ってやり遂げる経験は、子どもたちの「チームへの貢献意識」を、大きく育みます。
これら全てが、グラウンドの選手たちの心を奮い立たせ、見えない力を与えます。
ベンチにいる君もまた、チームの勝利のために戦う、誇り高き「レギュラー」なのです。
そして何より、腐らず、ひたむきに練習を続ける君のその姿を、監督・コーチ、そしてチームメイトは、必ず見ています。
その努力が、次のチャンスを掴むための、最高の準備になるのです。

親として、できること
試合に出られない我が子を見るのは、辛いものです。
しかし、その時、親がどんな表情で、どんな言葉をかけるかが、子どもの未来を大きく左右します。
「なんで試合に出られないの!」と、監督やチームへの不満を口にするのは、最も避けるべきNG行動です。
その言葉は、子どもを「自分は悪くない、周りのせいだ」という、成長のない思考へと導いてしまいます。
大切なのは、まず、子どもの「悔しい」という気持ちに、誰よりも寄り添ってあげること。 そして、その上で、こう問いかけてみてください。
「悔しいな。でも、今日の試合、ベンチから見ていて、何か気づいたことはあった?」 「次の試合、代打で出るために、明日からどんな練習をしてみる?」
試合に出られなかった「結果」を嘆くのではなく、その悔しさを、「次への成長のエネルギー」に変えるための、最高のパートナーになってあげる。
それこそが、親ができる、最高のサポートです。
南小ドリームズは、グラウンドに立つ9人だけでなく、ベンチにいる選手、そして、それを支える保護者の皆様、その全員で戦う「全員野球」を、最も大切にし、「試合に出る出ない」を超えて、子どもたちの成長をチーム全体で支えています。
一人ひとりに、必ず、輝ける場所がある。
私たちは、そう信じています。
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体験や見学は随時開催をしています。
南小ドリームズは初心者や女の子でも大歓迎です!初めての子でも楽しく丁寧に指導をしていますので、ぜひ気軽に遊びにきてください。
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