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【少年野球コラム】9回裏、2アウト満塁。その逆境こそが、子どもたちの「レジリエンス(心の回復力)」を鍛える最高の舞台だ┃南小ドリームズ

更新日:6 日前

逆境の中でこそ、仲間と心を整える。“折れない心”は、ここから育まれます。
逆境の中でこそ、仲間と心を整える。“折れない心”は、ここから育まれます。

川崎市多摩区南生田で活動する、少年野球チーム「南小ドリームズ」です。


親として、我が子には、どんな困難にも負けない「強い心」を持ってほしい。誰もが、そう願いますよね。


勉強や習い事も大切ですが、実は、その「折れない心」を育むための、最高のトレーニングが、少年野球のグラウンドには転がっています。


それが、「レジリエンス(Resilience)」と呼ばれる、心理学の世界で非常に注目されている力です。


今回は、野球というスポーツが、いかにして子どもたちの「心の回復力」を鍛え上げるかについて、お話しします。



「レジリエンス」とは?


レジリエンスとは、日本語で「精神的な回復力」や「復元力」と訳されます。


それは、単に打たれ強い、ということではありません。

試合に負けたり、エラーをしたりといった、逆境やストレスに直面した時に、落ち込むだけでなく、そこからしなやかに立ち直り、次への糧とする力のことです。


この力は、変化の激しい現代社会を生き抜く上で、学力以上に重要だとも言われています。 そして、少年野球は、このレジリエンスを学ぶための、最高の「生きた教材」で溢れています。


一打席ごとに心が強くなる。“失敗のスポーツ”だからこそ、挑戦する勇気が育ちます。
一打席ごとに心が強くなる。“失敗のスポーツ”だからこそ、挑戦する勇気が育ちます。

なぜ、野球は「最高の心のトレーニングジム」なのか


野球は、「失敗のスポーツ」とも言われます。バッターは、3回に1回ヒットを打てば、一流です。

つまり、ほとんどの打席は、アウトという「失敗」に終わるのです。



「9回裏、2アウト満塁」という、究極の逆境


想像してみてください。 あと一人アウトにすれば勝利、という場面で、エラーをしてしまい、サヨナラ負け。

悔しくて、涙が止まらない。仲間にも、応援してくれた親にも、申し訳ない。 これ以上ない、究極の逆境です。


しかし、この経験こそが、レジリエンスを育む、最高のトレーニングジムなのです。


  • 感情と向き合う: まず、「悔しい」という自分の気持ちを、とことん味わう。


  • 原因を考える: 「なぜ、あの時エラーをしてしまったんだろう?」と、失敗の原因を客観的に分析する。


  • 仲間からの支え: 「ドンマイ!」「お前のせいじゃない!」という、仲間からの温かい言葉に、一人ではないことを知る。


  • 次への目標設定: 「次の試合では、絶対に同じ失敗はしない。そのために、明日の練習では、ゴロの捕球を100本やろう」と、具体的な次への一歩を踏み出す。


この「落ち込む→考える→立ち直る→行動する」というサイクルを、シーズンを通じて何度も何度も繰り返すことで、子どもたちの心は、まるで筋肉のように、強く、しなやかになっていくのです。


※このコラムで使用している「9回裏、2アウト満塁」は試合の最終回をイメージしやすくための比喩的な表現です。実際の少年野球の試合は6回までとなります。



私たち南小ドリームズが最も大切にしているのは、目先の試合のスコアではありません。

たとえ試合に負けても、失敗しても、そこから学び、次の挑戦へと向かう「心の勝利」です。


グラウンドで流す悔し涙は、お子様の心を、誰よりも強く、そして優しく育ててくれる、最高の栄養だと、私たちは信じています。


※本コラムは少年野球を通じた教育的視点に基づくものであり、医学的なアドバイスではありません



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